
遅ればせながら・・・
新年明けましておめでとうございます。
今後ともハッチのブログとピロウズをよろしくお願いアウイェー
今回は昨年の12/23に企画した「素人に『ペナルティーライフ』聴かせてみた」のブログイベント公開収録の様子をまとめます。

ハッチ:当企画で着々と生徒が増えてご満悦の筆者
さくら・まう:生徒第一号。普段ロックは聞かないただのaikoファン。
レスタト:生徒第二号。律儀にアルバムを買い揃えて中級者の域に近づきつつある
リョウト:生徒第三号。当ブログに感化され、今回から飛び入り参加となった新メンバー。
アリシア:ハッチ同様、根っからのバスターズ。今回はご意見番として参加。

みんな、これを見てくれ!!

ダークキングのぬいぐるみじゃないですか! いいですね!

実は10月のピロウズ集会のあとにだーまつさんから、プレゼントでいただいたんだ!

すごい高価なプレゼント・・!
ダクキンちゃんかわいいね!

ちがう!!
こいつはバスターくんだ!!
バスター・・くん・・?

ハッチ先生、そろそろ始めましょう
あ、はい

今回から初参加となる新しい仲間を紹介しよう!
リョウトさんだ!!

リョウトといいます。よろしく!!
早速「Rebroadcast」から聞き始めて勉強してます!
好きな曲は「Binary Star」です

おおお・・!
新しい仲間が増えましたね!!

それでは授業を始めよう
今回のテーマはこれ!!

ペナルティーライフ 2003年11月リリース
(収録曲)
1.Dead Stock Paradise
2.ロンサム ダイアモンド
3.Freebee Honey
4.ターミナル・ヘヴンズ・ロック
5.昇らない太陽
6.ファントム ペイン
7.I know you
8.ムーンマーガレット
9.スーパートランポリンスクールキッド
10.モールタウンプリズナー
11.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス
キミは間違ってないのさ
ありのままでいていいのさ
キミは輝いているのさ
僕の目にはまぶしいのさ
もう15年以上前の作品なんだけどね、全然飽きないんだよな~
なんか古くて渋い印象を受けました
そう! 60年代のUKロックと70年代のパンクムーブメントの中間に位置する
「モッズミュージック」
そして80年代と90年代の間に台頭した
「ニューウェイブミュージック」
「ニューウェイブミュージック」
それらのサウンドをピロウズ独自のオルタナティブロックと融合させて表現しています
時代の合間合間に輝いたセンスがより集まって、粘り強くかつ自由に鳴っているのが印象的ですね
ミキシングという編集作業を完全失敗してしまいましたが、
そのミキシングを行ったのが、リードギター担当のPちゃんこと真鍋君でした。
当アルバムはプロデューサーである吉田仁さんがミキシングしてます。
まずはタイトルなんどけど、まうちゃん「ペナルティーライフ」って意味わかる?
大正解!
今回の課題曲には紹介していない曲ですが、
「モールタウンプリズナー」って曲が10曲目にありましてね、
「モールタウンプリズナー」って曲が10曲目にありましてね、
サビで「ペナルティーライフ!」って叫ぶんですよ。
じゃあなぜ無期懲役なのか?
歌詞から引用すると
”また揺れ出した まだ震源地は 僕の真下 離れない”
とあるように、ロックンロールそのもの、もしくはその情動がまったく治まりそうにない
熱い激情に縛られて、さながらロックンロールへ幽閉、無期懲役状態だ、と自分たちを表現しているんですね。まさにピロウズの生きざまってやつです。
ではそろそろ課題曲に入っていきましょう
ファーストトラックであるこの曲!
Dead Stock Paradise
まあまずはこの激渋サウンドを楽しんでくださいな。
歌詞を完全に理解しなくても、サウンドからさわおさんの不動のプライドを感じられるよ。
曲タイトルは「売れ残りの楽園」と訳されるけど、いまだに世間から充分に評価されない現状を皮肉ってます。
”Sick for Motorbike”
と初っ端からバイク狂について歌い始めてますが、
と初っ端からバイク狂について歌い始めてますが、
いや、乗ってないし、そもそも乗れない
ええええええええええ!!
でも自分で運転する機会もないからペーパードライバーだね
まあバイク狂という表現についてですが、万人受けする価値観ではなく、分かる人にしか分からない孤高なポジションとも言えます。
なので我が道を行くことの例えとして選んだワードだね。
バイク文化とロック文化を掛けた感じですね。
サビの終わりに、
バイク文化とロック文化を掛けた感じですね。
サビの終わりに、
”Tell me frankly what your ideas on my paradise”
と歌詞にあるように「僕のやり方に率直に口出ししてみなよ」と挑発もしてます
悪く言うとピロウズはセールス的には売れてない部類。ハマれば強いが間口は狭いと言える。
そんなやり方に対して事務所、レーベル、業界の人達から様々な批評をいただいたことでしょう。
でも安直な売れ方をするようなアドバイスをはねのけて、
自分がカッコイイと思う音楽を作り続けていくんだっていう意気込みを感じますね。
一曲目から溢れる反骨精神、これはアルバム全体のテーマとも言えるね。
次は3曲目になります。非常にテンションの高い曲だね
Freebee Honey
ちなみにこの曲だけミキシングが真鍋君らしいですw
ちょっと音がこもって聴こえるのはそのせいですwww
フリクリの最新サントラアルバムに、この曲のリテイクがあるけどサウンドも超クリアで最適解になってます
今日山中クンとシンイチロウクンと三人で「和菓子屋」をやってる夢を見ました。結構慣れた手つきでお菓子作ってました。この夢が意味するのは何なんだろうね?(笑)。
— 真鍋吉明 (@pillowsmanabe) 2018年12月15日
メンバー三人で和菓子屋さんになった夢を見たとツイートしてましたね。
仲良く会ってほしいものです、うんうん。
私も決して英語が強いわけじゃないので「Freebee」って意味がわからず、
なんとなくスルーしてきたんだけどね
なんとなくスルーしてきたんだけどね
ハチが語源になってるから何らかのつながりがあるんだろうけど・・・
分からないからスルーしとくねwww
ただね、無償提供って意味で歌詞を見直すと見方が変わって面白くなります。
分からないからスルーしとくねwww
ただね、無償提供って意味で歌詞を見直すと見方が変わって面白くなります。
一流を目指しつつもなかなか世間に浸透しない自分たちのスタイル
だったらお高く留まる意味はない、無償提供になってでも前に進んでいくぜ、との勢いが伝わってきますね。
そしてこの曲にも挑発や皮肉が目立ちますね
安直な成功を収めた連中に対して、「黒い鳴きマネ」とか「最短距離を着飾ったブタ」とか、けっこうキツイ言葉を使ってますね。実際レーベルの忖度というものはありますからね。
ただ他者への攻撃が主体というよりかは自分を奮い立たせるための表現だと私は感じます
ただ他者への攻撃が主体というよりかは自分を奮い立たせるための表現だと私は感じます

結成25周年記念ライブのMCでさわおさんは印象的な事を言います。
俺たちは遠回りをしてきたように思える、だが違う
俺たちは近道をしなかっただけだ
もし生まれ変わったとしても、同じ道を歩みたい
とね
セールスが伸びれば事務所もレーベルもピロウズをとことん可愛がるでしょう
しかし、それだけが音楽の価値なのか?
分かってくれる人のハートに一生鳴り響くミュージックを作る
そんな道を目指しているんだと思うんだよね。狭き道ですが。
だからこそ、”Maybe I'm gonna be a freebee now!”
いや、サビを叫んだんだよ!w
まあでも個人的に感動した個所は後半のブリッジ部分
”この両手と両足で出来ることがまだあるはずだ 孤独な苛立ちをにぎりしめて痛むコブシで今”
この後もピロウズは何度もチャレンジして曲のリリースを繰り返していくんだ
そしてそれはこの15年間で一度も裏切られてないんだよね!
ピロウズは若手バンドかよ!?って思えるくらいリリースが早いんだよね
大体18ヶ月待てば、新譜を出してくれますw
※レスタトくんはミスチルファンです
そんなaikoやミスチルを愛してやまないさわおさんが
音楽業界や世の中の浮き沈みを楽しく唄っております、4曲目に参りましょう!
ターミナル・ヘヴンズ・ロック

アウイェー!!!
曲調は非常にダンサブル、曲展開と言葉遊びが癖になるオールドロックンロール!
直近のアルバムには無いパターンなので、初期や第二期の引き出しから生まれたように思えます。

ベッドで数えたヒットポイントのところかな?w
・・・・・
・・・・・
wwwww
ごべんなさい;;

オホン、タイトルを直訳すると天国の終端地点
1曲目のDead Stock Paradiseにもパラダイス(楽園)というワードを使っているように、
天国や楽園とは、音楽での成功や幸福を表してると読み取れます。
しかしその天国、全員がハッピーではありません。
一瞬流行ったかと思えばすぐに皆に忘れ去られてしまう厳しい業界です
一瞬流行ったかと思えばすぐに皆に忘れ去られてしまう厳しい業界です
さわおさんは犬という単語を失敗例に使う事があるんだよね
これには「犬派」大激怒ですよ
まあ私は「猫派」ですが

レスタト:ドラクエも猫が優遇されてるしwww
よし、これで平和な空気になった
さわおさんの高度な皮肉が詰まってて面白いよね
去る者、死んだ者、祝福と冥福を祈られる者。そんな吹き溜まりがターミナルヘヴンというわけだ。大変な世界ですよw
でもサビで
”だからカーテンコールプリーズ エンドロールフリーズ まだ席を立っちゃもったいない”
とあるように修羅の道に於いても、それでも音楽の魅力から離れられない自分たちを明るく歌ってます
時代を感じさせる古くさいロックナンバーですが、今聞いても色褪せずカッコイイ!
これが音楽の神髄なのでしょう。これ以上解説するのは陳腐なのでやめときます
ファン歴15年のアリシアさん、何か補足ありますか?
ほう! ハッチの知らない視点だ!
度々出てくる話だけどアスピリンの単語とかがそうだったりする
「Someday」が収録されてるアルバムに「ハッピーマン」という曲があって、それがモチーフになっていたかと
チェックせねば!
曲調も似てるような
アリシアさん、素晴らしい補足をありがとう!!
やっぱ持ってますね~ 知ってますね~知ってるといえば次の課題曲!
I know you
アコースティックギターが心地良く鳴り響く非常に明るい曲で、
モッズ要素とカントリー要素が混ざり合ったサウンドてす。私もよくカラオケで歌いますw
実はこの曲、当アルバムで最もライブで演奏される曲なんですよ
この曲は詩の世界観もわかりやすいし、普遍的なラブソングにも受け取れるし、
嫌いになる要素がないと思うんだよね。
この曲、ピロウズらしくない汗臭い歌詞が出てくるんだよね
”すべてにこだわりを すべてのチャンスボールにフルスイングを”
あれ?ひねくれてないぞ! どうしたんだ、さわおさん!?
というストレートな歌詞に往年のファンは意表を突かれますw
ご指摘はごもっとも。私が訓練されすぎただけですからw
”今しかないこの時を 今しかないこの両手でぎゅっと掴んで騒いでる”
とあるように、ピロウズの「今しかない!」って動き方は15年前も今も変わらないよね。
リリースの面でも全国ツアーの面でもね
PTチャットにて



あああああああああああああああ!!
「昇らない太陽」抜けてました・・・

なんかおかしいと思ってたんだwww

少人数でも緊張しちゃうもんですね。。。
ありがてぇ・・・
昇らない太陽
ちなみにこの曲の何が重要かというと、
「昇らない太陽」を書き終えて当アルバムの全体像が見えてきたんだよね
そうそう。ポッドキャストでもさわおさんが言ってたけど、色々疲れちゃったんだよね
着々とファンは増えていた時期でもあったんだけど、その反面でネット上のファンからの心ない声があったり、業界での予算やギャラに関わる面で苦しい思いをしてきたことでしょう。
色々と傷ついていた時期に書いた曲がこの「昇らない太陽」

”明け方ふいに現れる月を キミだと信じてたのは遠い昔のことさ”
とは悲しすぎる一節ですよね
とは悲しすぎる一節ですよね
自分を照らしてくれる太陽だと思っていたもの、それは音楽に直結する希望そのものを指しているのでしょう。しかしそれらはすべて冷たい月だった、と締めくくられるこの曲。胸が締め付けられそうです。
でも、でもいい曲なんだよね。
ちなみに当アルバムではなく、映画フリクリのサントラアルバムのこの曲を聞いてもらえると幸いです。サウンドが最適解になってます。
ん? 新しい方を聴く??
(リョウトさん素人のはず・・・)
ハッ!

まさか、ポチったのかい!?
買ってくれてたんだwwww
伏兵あらわる、ですよw
ギターの枯れた音が全然活かせてないよね、古い方は。
そうそう、古い方はドラムがしつこすぎて、メロを喰っちゃってるのよ
リョウトさん、ハッチと一緒でサウンド寄りのコメントしてくれるね、なんか安心するよ!
そんな物悲しい曲なんですが、この曲を書き終わってさわおさんの中に湧いてきた感情があるんです。
アリシアさん! お答えください!!
いや、アリシア先生なら知ってると思ってさw

アウイェー!! 大正解!!!
一時の寂しい感情はあったにせよ、俺の音楽への情熱全然冷めてないじゃん!
って再確認するんだよね!
それで自身のロックの原点を引っ張り出して、モッズやニューウェイブ、オルタナを散りばめて構成したのが
当アルバム『ペナルティーライフ』ってわけさ!!
最初の話につながりました。計算通りです。さすがハッチ
さて、このアルバムを敢えてドラクエ10の職業に当てはめてみると、
器用さにまかせて活路を開くのではなく、
溢れる反骨精神で真正面から敵に挑む姿。
溢れる反骨精神で真正面から敵に挑む姿。
おわかりでしょう、
そう!このアルバムは!!

パラディンアルバムに認定します!!
今日の授業はここまで!!

次の授業のテーマはアルバム『GOOD DREAMS』だ!
みんな、また会う日まで!
マニアックすぎて末期ブログだと思ったあなた、
キミは間違ってないのさ~
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